自然の音を感じよう!

本日は午後、第5回「早わかり古典音楽講座」を開催する。
お題は「宇宿允人の世界〜新世界交響曲を聴く」。
実は、知る人ぞ知るカリスマ指揮者宇宿氏の生演奏を初めて聴いたのは、つい先日4月のことである。確かに名前は随分前から知っていた。しかし、普通なら物好きな僕がどういうわけか行こうと思わなかったのである・・・。
しかし、ひょんなことからチケットが手に入り、実際生で聴いてみて戦慄が走った。世間から聞こえてくる話によると、どうやら彼は出来不出来が激しいようだが、当夜の演奏はかのフルトヴェングラーにも勝るとも劣らないといっても言い過ぎではないものであった。早速これは友人に教えなきゃと考え、今回の開催に至ったのである。

ただコンサートを聴くというのでは味気ないので、19:00〜の芸術劇場でのコンサートの前に「事前レクチャー」を開催することにした。
ところで、今日の演目は、
1.ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
2.フェラーリ:歌劇「マドンナの宝石」第2&第3幕間奏曲
3.ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
4.ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
というもの。
全曲を取り上げるのは時間的に不可能なので、「新世界」交響曲をみっちり予習して臨もうと思う。

レクチャー前はあんまり余計なことを考えないほうがいいので、午前中は「無音」で過ごす。そういえば「4分33秒」という曲を皆さんはご存知だろうか?
アメリカの現代音楽作曲家、ジョン・ケージが1950年代初頭に発表した「無音」の音楽である。楽譜には「第1楽章=休み、第2楽章=休み、第3楽章=休み」とだけ書かれている。ただし、いわゆる「無」を聴くものというよりも、「自然音」−つまり演奏会場外のさまざまな雑音、すなわち、鳥の声、木々の揺れる音、会場のざわめきなどを聴くものらしい。

ジョン・ケージ:「4分33秒」
アマディンダ・パーカッション・グループ
ゾルタン・コチシュ(ピアノ)

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