ワンネス

オリヴィエ・メシアン:「アーメンの幻影」を聴く。
マルタ・アルゲリッチ、アレクサンドル・ラビノヴィチ(ピアノ)
どうやらCDは廃盤らしい。

この曲は、1943年に作曲され初演された2台ピアノのための作品である。
1.創造のアーメン
2.星たちと、輪のある惑星のアーメン
3.イエズスの苦悶のアーメン
4.欲望のアーメン
5.天使、聖者、鳥の歌のアーメン
6.神の裁きのアーメン
7.終わりのアーメン
という全7曲で、メシアン独特の世界観で貫かれている。クライマックスは第4曲「欲望のアーメン」。いわゆる敬虔な宗教作品ではあるが、作曲家はこの音楽を「肉体的方法で表現される」(淫らな)アーメンと言い切っている。確かに「エクスタシー」が充分に持続する、ベッド・インにぴったりの妖艶な激しさを持つ。不謹慎か・・・。イエスといえどもやはり人間なのか・・・。

ところで、アルゲリッチはデュオを組む相手とは必ず肉体的関係に及ぶらしい(あくまで噂だが・・・)。デュトワ、ロストロポーヴィチ、マイスキー、クレーメル、ラビノヴィチ等々、その数たるや相当なものだ。彼女はある時期からソロ活動をほとんどしなくなったのだが、パートナーと交わる歓びが忘れられないから、ということなのか・・・。人は誰しも「一つ」になることを欲している。

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