どういう訳かベートーヴェンの第8交響曲が急に聴きたくなり聴いている。
9つの交響曲の中でも比較的演奏機会が少なく、かのフルトヴェングラーも第2交響曲と同じくらい演奏頻度が少ない。
とはいえ、作曲家本人はかの第9交響曲よりも評価していたらしい。ひょっとすると自分が書いた9つの中で最高傑作だと思っていたふしもあるようだ。
第8交響曲は、「のだめ」で有名になった第7交響曲といわば双生児である。
しかしながら、後期に入る直前とは思えないくらい規模は小さく軽い。厳密に言うと、という風に聴こえる。しかし、内容は巨大だと思う。好き嫌いは別にして。。。
プロコフィエフの第1交響曲、ショスタコーヴィチの第9交響曲などに通じる洒脱さが何とも可愛らしい。
今、聴いているのは、
シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルハーモニー盤。古い録音だが名盤だと思う。
あと、20年ほど前に朝比奈御大が新日本フィルと共演したサントリー・ホールでのライブも熱かった。
そしてそして、これも20年近く前、ベジャール・バレエが確か「1789」と題するバレエを東京文化会館だかどこかで演った時のモチーフが第8だったと記憶している。
たまに聴くなら第8を。
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