子どもの日、天職講座、魔笛

子どもの日。
日中は、エルーデ・サロンで「転職ワークショップ~天職をデザインする~」講座。「天職」という単語が余程のキーワードなのだろう、インターネットでの告知サイト経由でのご参加の方が7割を占めた。3時間の講座がわずか3,000円というお手軽感も手伝ったのかもしれないが。あるいは、震災後、ひとりひとりが自分の人生について真剣に考えるようになったということもあるかも。このまま今の仕事をつづけていていいのだろうか。人の命がかくも儚いものだとするなら、たった一度の人生をもっと謳歌したい。それなら思い切って転職しようか。いや、でも本当にやりたいことって何?あるいは天職って何?そんなことを自問自答する人が多いよう。

僕は思う。どんな仕事だって構わない。人の役に立てているという実感があり、自分自身が何より充実して楽しめているならそれでいいんじゃないかと。「天職探し」なんていうのは決して難しい作業ではない。言葉が大袈裟なだけで、要は「役に立てているという実感を、身を持って知ること」がとても大切。終了後、講師の本多くんと蕎麦を食しながら反省ミーティングという名の懇親会。喜んでくれる人がひとりでもいるならそれはそれで良し。良い講座でした。感謝。

ほろ酔い気分でブログを書きながら子どもの日に相応しい音楽を。「魔笛」第2幕。

モーツァルト:歌劇「魔笛」K.620
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)
ドーン・アップショウ(ソプラノ)
コルネリウス・ハウプトマン(バス)
ベヴァリー・ホッホ(ソプラノ)
アンドレアス・シュミット(バリトン)
オラフ・ベーア(バリトン)ほか
ロンドン・シュッツ合唱団
ロジャー・ノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ

古楽器の味気ないノン・ヴィブラート奏法や、特にこのノリントン盤の随所に散見される恣意的な表現に常々違和感を覚え、ほとんど棚の奥に眠らせていたセットだが、久しぶりに聴いてみて、その軽やかな歩調と意外に彫りの深い音作りに「これはこれでいいかも」と少し思うようになった。特に第2幕は心地良い。あっという間の1時間と少し・・・。

陰陽、または表裏一体。「魔笛」の世界観には教えられることがいっぱい。


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