シャコンヌは一日にして成らず

さてさて2011年も残りわずか。
振り返れば、色々と「変化」の大きい年だった。
それは、新しい年の前兆のようなもの。
ゆえに「希望」に満ち満ちる出来事ばかり。
ひとつひとつ積み重ねながら長い長い道程を
一歩一歩進み行き、ようやく辿り着きそうな
感じ。

珍しく紅白観ながら団欒。
震災の影響からか
「前向きな」歌が多い。
こうやって並べられると、
良い歌ってたくさんある。
人は音楽とともにあり、音楽に癒される。

ということで、
先日仕入れた寺神戸亮の「シャコンヌへの道」。帯に書かれた言葉に納得。
「ローマは一日にして成らず、シャコンヌも一日にして成らず」。
なるほど、どんなものも突然変異的に出現したのではないということ。ご先祖様に感謝ということかな・・・。

シャコンヌへの道~無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
・バルツァー:プレリュードト長調
・バルツァー:「ジョン、来て、キスして」によるディヴィジョント長調
・ヴェストホフ:無伴奏ヴァイオリンのための組曲第1番イ短調
・ビーバー:「ロザリオのソナタ」~パッサカリアト短調
・テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第1番変ロ長調
・テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第7番変ホ長調
・ピゼンデル:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタイ短調
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004~シャコンヌニ短調
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012~ガヴォット
寺神戸亮(ヴァイオリン)

それにしてもこういう知られざる傑作というのを発掘して、世の中に知らしめるというのは大変なこと。寺神戸氏のピリオド楽器の素敵な響きに耳を傾けると、時空を超越し、すべてがひとつだということを実感する。
特にテレマンの幻想曲が出色。18世紀当時、バッハよりむしろテレマンのほうが人気の高かったというのもある意味頷ける。

2012年は集大成の年になろう。バッハのシャコンヌに感謝を込めて。
今年もありがとうございました。

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