ストレングス・ファインダー

beethoven_7_mravinsky.jpg「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン著)には、カバーの裏側にIDが記されており、インターネットにアクセスし、そのIDを使って「ストレングス・ファインダー」に挑戦してみると、自分の5つの「強み」が詳細に分析されてレポートされるしくみになっている。昨日の「ポジティブ心理学講座」では、晴香先生からこの「強み」についての解説をいただいたが、なるほど確かにその通りで、先生のおっしゃるように「自分のことを(それも活かすべき強みを)知る」には最強最適のツールだと感心した。
ちなみに、僕の場合は次の5点が挙がった。
①「包含」
人は基本的に皆同じであるという確信のもと、誰をも受け容れようとする。
②「運命思考」
人々が互いに結びついていることを確信し、思いやりと受容力がある。
③「最上思考」
平均以上の何かをより高いものにすることに胸が躍る。
④「親密性」
既に知っている人々とより深い関係を築くことに注力する。すなわち親しい友人のそばにいてこそ大きな喜びと力を得る。
⑤「共感性」
周囲の人々が感じていることを、自分自身の気持ちであるかのように感じることができる。

晴香先生に総合的に解説していただくとよりわかりやすい。自分の家の庭にはみんな入れてあげるが、お家の中に入れるのは優秀な人だけで、新しい人と出会うよりこれまで知り合った人たちととことん深い関係を築くことの方についつい力を注ぐ。また、相手の気持ちが自然とわかり、しかも僕と話をするだけで、その人にそれが「会うべくして会っている、起こるべくして起こっている」と思わせられるような「強み」をもっているのだと。確かに過去を振り返ってみて、これまでの生き方、仕事を考えてみるとぴったり当てはまっているように思える。今の仕事が天職であり、「強み」を活かす最善のものなんだと再確認でき、また確信できたことが大きい。この本、やはりおススメだ。

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
(1964.9.19Live)

久しぶりにムラヴィンスキーのベートーヴェンを聴いた(彼のベートーヴェンはどれも最高だ)。以前のブログで採り上げた「田園」交響曲とのカップリングだが、ワーグナーの「舞踏の聖化」という言葉をまさに体現した、繊細で知的センスにあふれた名演奏(内側で熱い血潮のたぎっている様子が手に取るようにわかるところがこれまた凄い)。22日の「早わかりクラシック音楽講座」ではカルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団による実況録音盤をメインに採り上げるつもりなのだが、その対抗馬としてこの音盤も比較試聴してみたくなった。

ところで、もうひとつ別にブログを始めることにした。題して「岡本浩和の『人間力』発見日記」。これまでの20年間にわたって様々な人々と接してきた経験をもとに、「人間力」を軸に、決して堅苦しくないカジュアルなイメージの日記をあわせて書いていくつもりである(こう書くとすでにもう固いなぁ・・・苦笑。まぁ、日常のひとりごとのようなもんです)。あわせてご一読ください。


6 COMMENTS

雅之

おはようございます。
今朝は、「人間力」についてのスペシャリストである岡本さんに、一度御教示いただきたかった質問を書きます。
①人類の「自己啓発」の歴史って、いつごろ、どこで始まったものなのですか。
②「自己啓発」については、アメリカで最も盛んに研究され、アメリカ人が書く本が多いののは何故ですか。比較の意味で、ドイツ人やフランス人が書いた「自己啓発本」も読んでみたいのですが、何かお薦め本はありますか。 
③昔から「自己啓発本」の定番、デール カーネギー著「道は開ける」
http://www.amazon.co.jp/%E9%81%93%E3%81%AF%E9%96%8B%E3%81%91%E3%82%8B-%E6%96%B0%E8%A3%85%E7%89%88-%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%82%AE%E3%83%BC/dp/4422100521/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1269029192&sr=1-1
について、岡本さんはどう評価されますか。
ムラヴィンスキーのベートーヴェンについては、少し神格化されすぎなのではないかと感じる時もあります。素晴らしい演奏なのは確かだと思いますが、実演を聴いていない我々が、癖がある古い録音だけで彼の演奏を判断し神格化するのは、どんなものでしょう?
ところで、最近、初めてムラヴィンスキーの幻想交響曲の録音を聴きました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3742967
これも凄い演奏ですね。ベートーヴェンの演奏よりも、私として素直に「ブラボー」と言えます。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
ご質問にお答えいたします。
①「自己啓発」という言葉自体とても広い意味があるので難しいですが、例えば本を読んで物事を考えることも「自己啓発」ですから、人類創成期からあるものだと思います。ただし、それじゃあ答えになっていないので、あえて「自己啓発セミナー」などいわゆる近年の「自己啓発」ということに絞っていうなら、その最初は19世紀にアメリカで起こったニューソートと呼ばれる”mind cure”(心の癒し)運動のようです。思想的な根源はすでにその頃からあったようです(そういう意味ではアメリカに限らずどこの国でもそういうことはあったのではないでしょうか?)。
その後、1960年代になり、カール・ロジャースの非指示カウンセリング療法やエリック・バーンの交流分析などをベースに、ベトナム帰還兵の社会復帰のためのプログラムとしていわゆる「自己啓発セミナー」のはしりが興りました。この「ヒューマンポテンシャル・ムーヴメント」(人間性回復運動)が技法のベースになっています。
②一言で言うと、「自己啓発」をお金儲けの手段として考え、ビジネスモデルを作ったのがアメリカ人だったということだと思います。特に最初の頃のアメリカでの「自己啓発本」は「金持ちになる方法」についてのものが多いように思います(今では様々な角度の啓発本がありますから十羽一絡げで言い切るのは無理がありますが)。③にも書きましたが、残念ながらおすすめできるアメリカ以外の啓発本は知りません。アマゾンなどで探すと「スマイルズの世界的名著 自助論」などあるようですが、何せ自分が読んでいないのでコメントいたしかねます。もちろん19世紀に書かれた古典で、読み継がれてきたものでしょうから学びは当然あると思います。
③僕はいわゆる「自己啓発本」はそれほど多くは読んでいません。どういうわけかあまりピンと来ないんです。それより哲学書や古典のエッセー、小説などにずっと魅力を感じてきました。そういうものの中に真実があるように思うんです。もちろんカーネギーのこの本は昔読みました。良い本だと思いますが、良い悪いではなく僕にとってはあまり重要な本ではありません(横柄な言い方ですが・・・)。
>実演を聴いていない我々が、癖がある古い録音だけで彼の演奏を判断し神格化するのは、どんなものでしょう?
おっしゃるとおりですね。僕はムラヴィンスキーは映像で見るとその凄さがよりわかると思います。リリースされている映像は大抵観てますが、どれも神がかっています。「幻想」は残念ながら未聴です。機会を見つけて聴いてみます。ありがとうございます。

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雅之

私の質問に対する丁寧なご回答、ありがとうございました。勉強になります。
学生のころからの私の個人的な自由研究テーマに、
「北米と南米では、同じ移民の国なのに、なぜこれほどまでに経済格差がついてしまったのか?」
というのがありまして、しかし、百年、二百年という永い目で見れば、どちらが本当は豊かなのかなあなどと、近頃考えていたところでした。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
>「北米と南米では、同じ移民の国なのに、なぜこれほどまでに経済格差がついてしまったのか?」
普通に考えると、北はアングロ・サクソン系で南はラテン系だということが影響していると考えるんでしょうね。といってもラテン系が劣っているという意味ではなく、気質の違いというか何というか、「きちんとしているかアバウトか」という違いのように思います。ただし、それはあくまで上辺の解釈で、物理学や宇宙論についてズブの素人なので明確な考えは記せませんが、地軸の傾きの加減とか宇宙的な規模で何か大きな原因があるように思います。
先日、佐治晴夫先生の「女性を宇宙は最初につくった」
http://www.amazon.co.jp/dp/4393360516/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1269132699&sr=8-1
を読みましたが、佐治先生ならこの疑問の答えを明解に示してくれそうです。先生に聞いてみたいところです。

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ほんだぱん

お久しぶりです。お誕生日だったのですね!おめでとうございます。
この本、半年ほど前に私も購入して、試しました!
(堀井香織さんから勧められまして。)
読みながら、いろいろ思いましたが、「強みを生かす」とは逆の「弱点克服」って、学校教育の現場にも根深くはびこってる気がしました。少なくとも、私の学生時代(バブルが弾けた頃)まだまだ戦前戦後の「根性で弱点克服主義」のようなものが、随所にはびこっていたような気がしていたのです。確かに「自由な自己実現」よりも、「貧しさからの脱却=物質的豊かさ追求」が最重要だった時代、「ありつけた仕事で」その目的を達成するためには、「弱点克服」は手っ取り早くて必要な要素だったかもしれない。手段の一つとして、否定するものではないとも思いますが、あくまで「手段の一つ」に過ぎないんだなと、この本を読んで思いました。なので、とても勇気付けられたし、少しずつですが、自分の中に以前よりも柔軟な部分を増やす、大きな影響を与えてくれたなぁと思います。
しかし、岡本さんは自分の強みを最大限に活かせる事を仕事に出来ているなんて、凄いなぁとおもいます。
ちなみにわたしは・・・
①回復思考②共感性③慎重さ④公平性⑤調和性
もしかしたら③と④は逆だったかな・・・?
・・・役者に直結的するのかよくわからん感じです(笑)。関係なさそうなものも、ちらほらしています。
去年の「ペラペラゲーム」で共演した、私が大尊敬する女優さん(最後に私が扮する看守と戦う囚人役の方)が「俳優とは人間の真実を探す仕事」と言われたことが有りまして、私は凄くその言葉が大好きなんです。
ならばどんな強みを与えられても、私らしく探していくことが仕事なんだろうと(笑)そのためにこの強みがうまく生かせりゃいいのかな?と、都合よく考えてます(笑)。

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岡本 浩和

>ほんだぱん
おはよう。
久しぶりです。元気?
そうそう、おっしゃるとおりね。「根性で弱点克服主義」というのは少なくとも20世紀中はそうだったかもね。僕は単にスキル的な意味でのポジティブ・シンキングというの不自然だと思います。見て見ぬふりをする、棚に上げるのではなく、「長所も短所もありのままを受け容れた上で、自分の強みに着眼していくことが大事」だと思うんだよね。
>①回復思考②共感性③慎重さ④公平性⑤調和性
なるほど。ストレングス・ファインダーでも何でもそうだけど、出てきた結果をどう解釈できるかが重要だと思います。
>「俳優とは人間の真実を探す仕事」
なるほど、良い言葉ね。少なくとも表現者は誰しもそういう仕事だと思うよ。ちなみに僕の仕事もそうです。

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