ゲリラ豪雨~深紫とシューベルト

deep_purple_machine_head.jpg今朝、所用のため埼玉県川越市に向かった。ところが、家を出るや否や、雨脚が急に激しくなり、西武新宿駅に着くまでの15分間ほどはバケツの水をひっくり返したかのような豪雨で、傘を差しても一向に役に立たず、全身がびしょ濡れになってしまった。いつもなら途中で雨宿りして小雨になるのを待つのだが、本日は予定時間があるのでそうもいかずとにかく強行。駅についてしばらくすると雨は止み、正午に新宿に戻ってくる頃には天晴れな天気で、あれは一体何だったんだろうと雨に濡れたバッグと雨傘を両手に振り返った。

気温も12月とは思えないほどの上がりようで、ダウンジャケットが邪魔になったほど。だからか、青々とした空を眺めてみると爽快な気分になり、不要なもの、汚れた心身を洗い流してくれる「浄化」の雨だったんだと前向きに考えられてよし。それにしても狙い済ましたかのようなピンポイントでの降雨は見事(としかいいようがない・・・苦笑)。

「こだわり」を捨てるのは難しい。何でも自分でやらないと気が済まないという人は多いが、全て自分がやらなきゃならないという環境に身を置くと、いつの間にか何でもやってしまう癖がついてしまう。それでも得手不得手はあるわけだから、いっそのこと「不得手」は手放してしまうこと。そして、それが得意な人を探すこと。それには自分の夢ややりたいことをたくさんの人に大いに語ること。そうすれば協力者が現れるでしょう・・・。

シューベルトの音楽には、今朝の激しい雨のような「浄化作用」があるのかな・・・?彼の作品に身を浸しているといつの間にか気持ちが落ち着く。執拗に繰り返される、何とも形容し難い美しいメロディ。歌謡曲のような、演歌のような、日本人の心に不思議にマッチする旋律とリズムと・・・。

そういえば、ディープ・パープルの音楽ってロック音楽の中のシューベルトのような、そんな音楽かも(固い意志の内側に垣間見える歌謡性)。

Deep Purple:Machine Head

Personnel
Ritchie Blackmore(g)
Ian Gillan(v)
Roger Glover(b)
Jon Lord(keybd)
Ian Paice(ds)

パープルの醍醐味はライブにあることは、”Live in Japan”とこの”Machine Head”を比較しても明らか。勢いやグルーヴ感がまったく違うし、何よりインプロ的にRitchieとJonらが絡むインストのパートが「売り」だと僕は思う(”In Rock”も素晴らしい!)。それに、ハード・ロック路線を踏襲するとはいえ、Jonがイニシアティブをとっていた頃のクラシック風のアレンジがところどころに垣間見え、時に「美しさ」と「透明さ」が感じられるのだから、クラシック音楽愛好家のロック音楽入門にはうってつけかも。その意味で、彼らの音楽はジャズであ
り、そのあたりがどうやらシューベルトっぽく感じるところ。

2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
>ディープ・パープルの音楽ってロック音楽の中のシューベルトのような、そんな音楽かも(固い意志の内側に垣間見える歌謡性)。
さすがにそれは、もの凄い論理飛躍だと感じますが(笑)。
「アフリカ大陸と九州は似ている」「オーストラリアは四国のよう」「地球は海王星のよう」よりもぶっ飛んでいるように思いますが(爆)。
しかし、そうした論理の飛躍こそが、芸術の根幹ですね。
芸術とは化学反応ですね。一見まるで異なるものの類似性の発見が、新鮮な感動を呼ぶんですよね。
「chemistry」という言葉を英和辞典で調べてみると、「《口語》〔人との〕相性」「2人の個人がお互いに関係し合う方法」
といった意味 があります。
※用例 They have good [bad] chemistry. 彼らは相性がいい[悪い].
参考↓
http://ejje.weblio.jp/content/chemistry
「もしドラ」について、アマゾンのサイトである人が書き込まれたカスタマーデビューのことが、何故か夏から脳裏を離れません。先日、インバル指揮のブルックナーについてのご感想コメントを読んだ時も・・・。
・・・・・・ググれば出てくるが週刊朝○の書評のような、斜眼視した感想を漏らすのは簡単である。が、この本を読んで学ぶやつは学ぶ。学ばない人はたぶん、どんな人に会っても学ばないだろう。・・・・・・
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%82%E3%81%97%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E3%81%AE%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%8C%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%80%8E%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%80%8F%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%89-%E5%B2%A9%E5%B4%8E-%E5%A4%8F%E6%B5%B7/dp/4478012032/ref=tag_tdp_sv_edpp_t

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
いいのです、誰が何と言おうと。論理的にどれだけ飛躍してようと、根拠が曖昧だろうと何だろうと、そう感じたことは事実なのです。特にJon Lordのキーボード。
>芸術とは化学反応ですね。
おっしゃるとおりですよね。雅之さんがいつも180度正反対の見地からコメントされるのだって「化学反応」を喚起したいからですよね?そう考えると「芸術」に限らず、人が生きている以上、すべては「化学反応」の下にあるのではないでしょうか。いや、雅之さんのコメントは極めて芸術的ですが・・・。
>グれば出てくるが週刊朝○の書評のような、斜眼視した感想を漏らすのは簡単である。が、この本を読んで学ぶやつは学ぶ。学ばない人はたぶん、どんな人に会っても学ばないだろう。
意味深いです・・・。

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