
いつぞやマッコイ・タイナーに触れた。
たぶんそれが最後の来日になったのではなかったか。
かつてコルトレーン・クァルテットの時代を髣髴とさせたその姿にそれだけで僕は感激した。
ピアノの腕前は健在だった。即興風に、適当に鳴らすように見える演奏には芯があった。それはこの動画を見ても変わることがない。マッコイははじめからマッコイだったのである。
全盛期のクァルテットのライヴが素晴らしい(見事なインタープレイ、そして各々の即興)。
フリーに突入する直前の(否、フリーに足を踏み入れているか)、ジョン・コルトレーンの凄まじいパワーとエネルギーが映像を通じても如実に伝わるのだから素晴らしい。コルトレーンは神だと思う。
・John Coltrane Quartet My Favorite Things Live in Comblain-La-Tour 1965
Personnel
John Coltrane (soprano saxophone)
Mccoy Tyner (piano)
Jimmy Garrison (bass)
Elvin Jones (drums)
ベルギーでのライヴは1965年8月1日のもの。これから2年もしないうちにコルトレーンはほとんど生き急ぐかのように逝ってしまうのだから、吃驚する。
音楽が蠢いている。音楽は生き物だ。
今日はジョン・コルトレーンの57回目の命日。合掌。


