明日に架ける橋

simon_garfunkel_bridge_over_troubled_water.jpg今朝、強い雨の中、「この雨は浄化の雨だ」と思った。ここのところ世間を騒がせる世界各地の自然災害(東京にも大地震はいつ来てもおかしくないだろう)。当事者(中国)だけでなく世界中の多くの人々が心を痛め、何万人にも及ぶ犠牲者を追悼するため祈りを捧げていることだろう。21世紀になり、9.11同時多発テロに始まり、世の中がひっくり返るような事件や事態が増えたように思うのは気のせいだろうか・・・。
ともかくやりたい放題やってきた我々人間が「反省」し、「謙虚」に「愛」をもって行動することが大事なことに「気づく」ことである。

第4回になる「Sofaベジタリアン料理教室」を本日開催する。いつものようにK夫妻によるSofa流菜食料理を披露していただき、みんな(今回は6名の方が参加)で美味しくいただいた。mixiやら過去の参加者の友人やら、初めて参加していただく方が毎々いらして、何だかんだ言いながらも楽しく過ごさせていただく。最近「菜食主義者」が増えているようで(というより菜食教室だからそういう人が必然的に集まるのだろうが)今日の参加者も子どもの頃から菜食だったり、家では肉魚は食べないという方だったり、ナチュラル・ハイ・ジーンをやったことがあるという方だったり、昨年2度も世界一周をした(Peace Boatに乗ったらしい:何と1回3ヶ月で200万円くらいの費用がかかるんだと)という女性だったり、と不思議な輪が広がっている。

昨日の夜からあまりに世間の「気」が不穏なので、半ば祈る気持ちで何度も聴いた音楽。

Simon & Garfunkel:Bridge Over Troubled Water

美しい・・・。1970年に発表された名曲。こんなに「祈り」に満ちた浄化の音楽はなかなかない。The Beatles(厳密に言うとPaul McCartney)はこの曲にインスピレーションを受けてLet It Beを書いたらしい。9.11の時には歌詞に問題があるということでOn Air禁止処分を受けたそうだが(歌詞にビルに激突した飛行機を連想させる部分があるという信じられない理由!)、一方でこの歌を作ったPaul Simonは犠牲者を悼み、「Bride Over Troubled Water(邦題:明日に架ける橋)」を歌い捧げたという。
特に、3番はもともと歌詞を作っておらず、レコーディング時に即席で創作したという代物だ。1番、2番の内向きの暗い歌詞から突如ポジティブになるこの3番は聴きどころで、ここでやっとPaulの声が登場となり、3度下のハーモニーをつけ(それまではArtのソロである)、デュオの凄みを味わわせてくれる至高の瞬間である。Paul SimonもArt Garfunkelもそれぞれソロでこの曲を歌っているが、いずれもS&Gのバージョンには及ばない。あくまでSimon & Garfunkelでなければならなかった理由がここにある!

When you’re weary, feeling small,            疲れ果て、惨めな気持ちで
When tears are in your eyes, I will dry them all;  涙があふれ出る時、僕が乾かしてあげるよ。
I’m on your side. When times get rough         僕は君の味方だよ。たとえ辛く
And friends just can’t be found,             友達が見つからない時でも、
Like a bridge over troubled water            荒れた海に架かる橋のように
I will lay me down.                      僕が横たわってあげるよ。
Like a bridge over troubled water            荒れた海に架かる橋のように
I will lay me down.                      僕が横たわってあげるよ。

When you’re down and out,               君が落ち込み、
When you’re on the street,                 放り出され、
When evening falls so hard               辛い夜が来る時も
I will comfort you.                       僕が慰めるよ。
I will take your part.                     その辛さを半分っこしよう。
When darkness comes                   暗闇が来て
And pain is all around,                  苦痛でいっぱいになったら、
Like a bridge over troubled water              荒れた海に架かる橋のように
I will lay me down.                      僕が横たわってあげるよ。
Like a bridge over troubled water              荒れた海に架かる橋のように
I will lay me down.                      僕が横たわってあげるよ。

Sail on silver girl,                       銀の少女よ、出航だ、
Sail on by.                           出発の時だよ。
Your time has come to shine.              輝くべき時が来た。
All your dreams are on their way.           あらゆる夢が叶うんだ。
See how they shine.                     見てごらん、あんなに輝いているんだ。
If you need a friend.                     友達が必要なら
I’m sailing right behind                   僕がすぐ後ろをついていくよ。
Like a bridge over troubled water            荒れた海に架かる橋のように
I will ease your mind.                    安心させてあげる。
Like a bridge over troubled water           荒れた海に架かる橋のように
I will ease your mind.                    安心させてあげる。

それにしてもSilver girlとは何なのか?Paul本人の弁では、当時の奥さんへの呼びかけらしいが、麻薬の注射器を表す隠語だという説もある(まぁ、それは深読みしすぎだと思うが)。

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