Pink Floyd “The Dark Side Of The Moon” (50th Anniversary) (2023 Remaster)

There is no dark side of the moon really. Matter of fact it’s all dark.

エンディングのゲリー・オドリスコル(ドアマン)の語りは、見事に真理を衝いている。
雨が降ろうが、雪が降ろうが、雲の上には歴と太陽が存在するように、「月の暗い部分」などそもそも存在しないのである。

この言葉を聴き取るには、音量を相当上げないと難しい。
しかし、最後の最後に、わかるかわからないかのヴォリュームでこの言葉が付されている点こそ、このアルバムの傑作たる所以かもしれない。相対と絶対の間にあり、人類永遠の、ロック史上不滅のコンセプト・アルバムは、50余年前、ロジャー・ウォーターズを中心としてピンク・フロイドによって制作された。

・Pink Floyd:The Dark Side Of The Moon (50th Anniversary) (2023 Remaster)

Personnel
David Gilmour (guitars, vocals, Synthi AKS)
Nick Mason (drums, percussion, tape effects)
Roger Waters (bass guitar, vocals, VCS 3, tape effects)
Richard Wright (organs (Hammond and Farfisa), piano, electric pianos (Wurlitzer and Rhodes), EMS VCS 3, Synthi AKS, vocals)

Dick Parry (saxophone)
Clare Torry (vocals)
Doris Troy (backing vocals)
Lesley Duncan (backing vocals)
Liza Strike (backing vocals)
Barry St. John (backing vocals)

久しぶりに聴いたアルバムは最高だった。

万物宇宙が存在する以前の働きには陰も陽もなかった。それこそ無極であり、真空ということだ。何て明るい音楽なのだろう。

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