Peter Gabriel “Here Comes the Flood” (1977)

ジェネシスを脱退してまもなく、ピーター・ガブリエルはこの曲を書いたという。
太陽の光が弱まるにつれ電波信号が強くなることから、夜になると精神的エネルギーが高くなるのだと確信していたピーターは、ある日、個人の思考を守る精神的障壁が破壊され、集合意識の中にすべての思考が現れるという夢を見た。

ピーターによると、この楽曲の歌詞は、人類各々の集合的思考が開かれ、各々がテレパシーを通じてすべてにアクセスできるというコンセプトを(精神的な)「洪水」として表現したものだそうだ。心を開いた人はその状況に耐えられるが、閉じている人は(隠したがる人は)、その状況に適応できないだろうと考えたのである。
それは、今や「玉石分班」という事実に近いと僕は思う。

・Peter Gabriel:Here Comes the Flood (1977)

Personnel
Peter Gabriel (lead vocals, keyboards)
Robert Fripp (electric and classical guitar)
Dick Wagner (electric guitar)
Tony Levin (bass guitar)
Jozef Chirowski (keyboards)
Larry Fast (synthesizers)
Allan Schwartzberg (drums)
Jimmy Maelen (percussion)
London Symphony Orchestra (strings)
Michael Gibbs (conductor)

ファースト・アルバムの衝撃。
40余年前、僕はぶちのめされた。意味深長な歌詞ばかりでなく、音楽の凄さに痺れた。

Lord, here comes the flood
We’ll say goodbye to flesh and blood
If again the seas are silent
in any still alive
It’ll be those who gave their island to survive
Drink up, dreamers, you’re running dry.

そして、何年も経過してからBBCでのKate Bush Christmas Specialに登場したピーターのパフォーマンスを見て、その崇高な精神に僕はますます魅了された。

Peter Gabriel performs “Here Comes The Flood” on the 1979 Kate Bush Christmas special.

ビロードの風雨を乗り越えて、一人の男がやって来て物語を教えてくれる。
その男は、ピーター・“天使”・ガブリエルと呼ばれている。

(ケイト・ブッシュ、パディ・ブッシュ、グレニス・グローヴズがハモりながらピーターをそう紹介する)

さらにまた、年齢を重ねたピーターの、静かなパフォーマンスにも僕は涙した。
文字通り啓示だろう。

Peter Gabriel “Here Comes the Flood” on Guitar Center Sessions

おまけは、同じく1979年のChristmas Specialでのピーターとケイトのデュエット”Another Day”(ロイ・ハーパー作詞作曲)。最高だ。

Kate performs “Another Day” with Peter Gabriel on the 1979 Christmas special.

どうやら無意識に8年間隔でとり上げているようだ。

Robert Fripp “Exposure” (1979)ほかを聴いて思ふ Robert Fripp “Exposure” (1979)ほかを聴いて思ふ “peter gabriel” (1977)を聴いて思ふ “peter gabriel” (1977)を聴いて思ふ 再び祈りの音楽を・・・ 再び祈りの音楽を・・・ Here Comes the Flood Here Comes the Flood

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