「ワークショップZERO~人間力向上セミナー」無事終了。20代中頃から40代前半までという幅広い年齢層の方々にご参加いただいたが、初の試みながら1週間の間隔を開けたことも功を奏したようでそれぞれに一層深い気づきを得ていただけたようでよかった。
それにしても、人が根本的に求めるものは共通であることがよくわかる。ひとつ、「自分らしくありたい、自分らしく生きたい」と誰もが思う。そしてもうひとつ、誰もが認めてもらいたい、受け容れてもらいたいと思っているということ。ただし、それまでの教育のせいか、自分らしくあろうとすると認めてもらえず、受容されるためには「人と同じよう」にならないといけないという意識が働くようで、その2つを両立させることは難しいと思っている人が多い。
「自分らしさ」って何か?
誰しも「自分らしさ」というと「自分勝手に」とか「自分が思うままに」という意味だと思うだろう。しかし、僕は思う。自分に意識を向けての「自分らしさ」でなく、他に意識が向けられてこそ本当の「自分らしさ」が発揮されるのではないかと。人は他人のために生まれ生きている。今目の前にいる人のために何かをして差し上げるために生きているのだと考えればそのあたりはすっと腑に落ちる。ひとりひとりに人を愛する能力がもともと備わっているということを思い出してほしい。
民主党の圧勝をみて、国民がみんな「変化」を求めているんだと痛感した。ただし、皆が民主党を支持したわけではない。あくまで「変化」を求めているのである。
僕はセミナーの中で、人は根本的には決して変わらないことをお伝えしている。もちろん経験や知識が増えることで成長はするが、それは「変わる」こととイコールではない。変わるのは他者との「関係性」であり、自身の「状態」である。
国を抜本的に改革するには、政治家任せにするのではなく、我々ひとりひとりがより高い意識を持って政治に「参加」することだろうと思う。希薄であった国民の政治参加意識がより高くなることで「変化」が起こりやすくなるように思う。
癒しを求めて、久しぶりにアルビノーニのアダージョを含むバロック音楽集を聴いた。
パッヘルベルからヘンデルまでが1977年の録音、ガブリエリが1968年、そしてコレッリが1960年の録音というように、いわゆる編集アルバムだが、ミュンヒンガーの指揮するバロック・アルバムは昔から愛聴盤でいつ何時耳にしても心に優しい。「カノン」に関してはパイヤール盤を第一に推すが、このミュンヒンガー編曲のバージョンも快速のテンポながら、不思議に魂にまで響き渡る力強さをもつ。同じくミュンヒンガー編のバッハのカンタータからの2曲も素晴らしい出来だ。
セミナー終了後、拙宅で打ち上げパーティーを開催した。大勢で食卓を囲むのは楽しい。ただし、(選挙の影響もあるのだろうか)大して飲んでもいないのに必要以上に酒が回り、体調も決して芳しくなく、ブログも書かずに早々と就寝した(結局翌朝更新)。
こんばんは。
ミュンヒンガー、最近は聴いていませんが、LP時代は好きでした。「フーガの技法」「音楽の捧げ物」など特に愛聴盤でした・・・。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/504207
「マタイ受難曲」も、実はリヒターの旧盤より肩が凝らずに聴けて親しみやすく、よく聴いていたものです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/554566
前回の話題の続きでいえば、ヴンダーリヒのテノール・アリアが大好き!
プライのイエスも大好き!
ピアーズ、アメリング、クラウゼ・・・、何て贅沢なキャストだったんでしょう! この録音で吹いているヴィンシャーマンのオーボエも好みでした。
これらのミュンヒンガー指揮の名録音、LPは処分してしまいましたが、岡本さんの記事を読んでいたら昔を思い出し、CDで買い直したくなりました。
>雅之様
こんばんは。
そういえばLP時代、ミュンヒンガーは結構メジャーでしたよね。
亡くなったこともあると思いますが、ここのところはほとんど話題になりませんよね。
「フーガの技法」、「音楽の捧げ物」、「マタイ受難曲」と、どれも廉価で販売されていて、魅力的ですね。僕はミュンヒンガーの「マタイ」は未聴ですが、このキャスティングは凄いです!
ぜひ聴いてみたいところです。ご紹介ありがとうございます。